最後のおまけだけほんのり有楽町×西武池袋ですが、基本はただ西武有楽町のお誕生日をお祝いしたいだけの突貫
小説です。




Happy Birthday Seibu Yurakutyo!













 西武池袋の携帯がピロリロリと鳴った。不機嫌そうな顔でメールの文面を見る。
 「おい、有楽町と西武有楽町が帰途に着いたそうだ。あと30分程度で着くぞ!」
 「30分あれば余裕だよ。」
 「ろうそくはどうする?差しておく?」
 「いや、有楽町が帰ってきてからだろう、普通。」
 「プレゼントはどこに隠しておく?」
 「部屋の隅の、何かの陰にでも隠すか。」
 ばたばたと5人が準備をし、料理も並べて西武有楽町の帰宅を待つ。

 「ただいま帰りました!」
 「おかえり西武有楽町、道中危ないことはなかったか?」
 「大丈夫です。」
 「じゃあ俺はこれで帰るな。」
 夕飯時の来客を好まない西武池袋の冷たい態度は毎度のことなので、無事に西武池袋を家まで送り届けるとさっさ
と帰るのが有楽町の常となっていた。
 「まて、今日は特別だ。お前もあがっていけ。」
 「え?いいの?」
 「今日ばかりはその方がいいだろう。」
 西武有楽町もこくこくと頷く。
 「じゃあお言葉に甘えて。」
 西武池袋がこっそりと有楽町のシャツの裾をひっぱった。
 「プレゼントはもう渡したのか?」(小声で)
 「まだ。お前らの後じゃないと意味ないじゃん?」(小声で)
 「うむ。」(小声で)

 ケーキにろうそくをさし(本数が多くなってきたので多少省略されている。)、部屋の電気を消して全員でお決まりの歌
を歌う。
 「Happy Birthday To You,Happy Birthday To You・・・」
 西武有楽町がそわそわと一気に吹き消すタイミングを待っている。
 「Happy Barthday Dear西武有楽町、Happy Birthday To You!」
 ぷうと小さな頬を一生懸命に膨らませて吹いた息はろうそくを一気に吹き消した。
 「○5歳おめでとう!」
 「ありがとうございます!」
 「これは私たちからのプレゼントだ。」
 「わあ、なんですか?ありがとうございます!」
 「あけてみろ。」
 西武有楽町は丁寧に包装を外して中身を取り出す。
 「NintendoDS?」
 「そうだ、たまにはそういうのもいいだろう?」
 「ありがとうございます!!」
 西武有楽町がぴょこぴょこと西武線各線に頭を下げる。小さな西武有楽町にこれだけ喜ばれて、各線ともまんざらで
もない様子だった。
 「それで、これは俺から。」
 有楽町が西武線からのプレゼントより一回り小さい包みを渡す。
 「開けてみて。」
 中には、ポ○モンのソフトが入っていた。
 「いつも仕事頑張ってくるから、たまには遊んでもいいんじゃない?って。」
 「ありがとうございます!」


 「お誕生日、おめでとう。西武有楽町。」















































おまけ
 数日前、西武線各線が集まってああだこうだと話しているので、何かあったのかと話に参加してみたら、西武有楽町
の誕生日プレゼントを相談しているとのことだった。例年ならば堤会長グッズをあげるのだが、たまには子供らしいもの
もあげたほうがいいのではないのか云々。
 「前にポケモンの広告をじーっとみてたぞ。」
 と、有楽町がアドバイスしたらそれだ!と西武池袋が駅前のサクラ電機に走った。そしてすぐに戻ってきて、「ゲーム
ボーイは扱っておりませんと言われたんだが!」といって戻ってきたときには有楽町も流石にあきれて買い物について
いくことにした。
 「お前らがDS贈って、俺がソフト贈ろうかな。」
 「そうするか。子供向けのものにはどうにも疎くてな。助かった、ありがとう。」
 意外と西武池袋があっさり決めた。
 「そうしてるとお前も可愛いのになぁ・・・」
 電波な西武各線たちが小さな弟分のためには人並みに人の話に耳を傾けるのだと驚いたのだ。
 「なんだ、何か言ったか?」
 「いいや、何も。」
 ちょっと夫婦っぽいよね、なんて言えず有楽町は雑念を振り払うように首を振った。








(10/1 一応おまけは下げました。西武有楽町、お誕生日おめでとう!)